森 達也氏の講演

  • 時代おくれ
  • 2015/10/24 23:49:00

 長崎県立大学シーボルト校で開催された森 達也氏の学術講演会に行ってきました。一般参加OKというのがいいですね。講義室には100人ほどの参加だったかな~。大学の講義室に座るのは何年ぶりだろう。38年前の商短以来?

 講演会は冒頭、1999年5月にTV放送された「放送禁止歌」が上映されました。当時私はリアルタイムで見ておらず、10年ほど前、文庫本「放送禁止歌」を読んで、そういう放送があったことを知って、Youtubeで見ました。

 講義室の大きなスクリーンで見られたのは良かったですね。最初、Youtubeで見た時は、正直笑いました。高田渡の「♪  自衛隊に入ろう」や、なぎら健壱の「♪ 悲惨な戦い」など聞きながら、歌詞のおかしさに自然と笑いが起こる、そういう感じです。

 でも、この時は笑えませんでした。今現在の状況は、この番組が作られた当時より、悪い方向に向かっているという思いがあるからでしょうか? それは、福島第一原発の報道をきっかけに、政治の流れが民主政権から自公政権へとかわり、それ以降加速度的に悪くなっている。特に、秘密保護法や安保法の成立の過程が物語っていると思うのです。

 約1時間の上映が終わった後、森氏の講演になりました。その中で、いくつかのポイントが語られました。マスメディアが自主規制に向かう大きな動機は「自由が怖い」んだという指摘。だからこそ、横並びになってしまう。本来の民主主義=報道(知らせること)の自由を自ら放棄してしまっている現状。そこから抜けきれない日本のマスメディア。

 現在もメディアに存在する「タブー」。肉屋とか野菜屋、床屋という使い方はしない、精肉店・青果店・理髪店という具合に読み替えて伝えている。「屋」というのは使えない? 知りませんでしたね。ビックリです。昔から普通に使っていた言葉が報道現場では使えない? 使ったら誰かが抗議に来るんでしょうか? 不思議の国日本です。

 日本の民主主義は一人称になっていない。「私は」ではなく、「会社は」「組織は」などを優先するような意味合いになってしまっている。これも鋭い指摘でしたね。

 講演自体は約40分くらいで、会場からの質問なども受けた内容になっていたのですが、ちょっと短い印象でした。もう少し聞きたかったな~と思いました。箇条書き程度にしかお伝えできなかったですが、もう少し時間をおいて、講演の内容を自分なりに整理してみようと思います。五島から出かけてきた意味はありました。聞けて良かったです。


  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
トラックバックURL :
http://n-log.jp/tb.cgi/272227