あり得ない、開門差し止め判決

  • 時代おくれ
  • 2017/4/18 23:18:00

 今日付け長崎新聞一面のカラー写真を見ながら、正直な気持ち、この裁判の意味が分からなくなりました。こんな裁判があり得るのかという率直な気持ちですね。主原因を作った国と、その被害を訴える側というような、一般の図式を超えたところで行われているこの裁判の有り様です。「勝訴」「敗訴」だけの問題ではないでしょう。

 早い話し、「農民」と「漁民」の争いごとに短絡化・矮小化され、この間の国の無責任極まる対応が、問題を複雑化させたと思います。2010年の福岡高裁の開門判決後、速やかに開門を実施していればこういう展開はなかったはずです。開門を先送りし、11年4月の営農者側の提訴へと発展しました。私は問題の本質が違う、ずれてしまっていると思っています。

 潮受け堤防締め切り後、有明海沿岸の漁業者からの被害があれだけ叫ばれたのに、国は動きませんでした。原因究明の徹底した調査を避け、堤防の影響ではないという言い逃れだけしか聞こえてきませんでした。漁業被害は今も続いています。

 行政にありがちなことですが、政策を実行した後の検証がされないことがあまりにも多すぎる。投下した税金の使い方を誤ってましたっていう言い逃れはできないって図式かなあ~。

 端的な例で言えば、「マイナンバー制度」ですよ。その10数年前にあった「住基システム」。全国自治体で総額何千億とかけて機器を整備し、国はそのための第三者機関(天下り先)まで作ってやったシステムがありました。システムの過程なのか知りませんが、こんな無駄遣いをしたあげくの、マイナンバーですが、いまだ間違いが続いている。全部、我々が支払った税金ですよ。

 ついでに言えば、TV受像機もそうかな。デジタル化はいいけど、ブラウン管型はもうほぼ使えない。買い替え促進で大量に液晶・プラズマ型TVは売れた。今、その反動が来ているけど、今度は4Kだなんだと言いだしている。2020年東京オリンピックを4K、はたまた8Kで見ろうってか? 

 税金を投入したんだから、その効果を含めて検証しろっての!! 何もやらないから、この国の税制度が改善されないまま、負担だけが増していると、オジサン(私)は思っている。

 先日、小泉進次郎議員がTVで言っていた「こども保険」の創設の話し。これも聞いた分には「なるほど~」と頷いてしまいそうですが、「子ども子育て拠出金」を忘れてはいませんか? 基本、事業主負担ですが、事業者は経費で落とすわけで、しわ寄せは社員・従業員に来ます。労働者本人の負担でないから分かりづらいです。

関連URL①:http://biz-owner.net/gensen/kodomo-kosodate

 同じような負担(税金)が、東日本大震災に係る「復興特別所得税」です。まだまだ続きます。当初は事業主にもかかった税だけど、早々に法人はオミットとなり、個人だけに課されている税です。被災地の復興に使われる財源ですから、嫌とは言いません。しかし、なんだかんだ言って、個人の懐から出て行っているんです。ちなみに住民税も対象。

関連URL②:https://allabout.co.jp/gm/gc/396644/

 こういう貴重な財源を政府は預かって、使っているわけで、緊張感を持って使えという話しです。そのためには、事業後の点検・検証が必要なんですが、国はそれをやらない。ただ使うだけ。だから、こういう諌干裁判になるというものです。そして、森友学園問題の国有地の件もそうです。財務省に資料がないってことはまずあり得ないんです。

 長々と書きましたが、ホント、漁業被害に対する視座が欠けた判決と言わざるを得ません。おそらく、国は控訴しない戦術?ではないのか。

  また、書きます。諌干事業は失敗している。独立行政法人「科学技術振興機構(JST)」の「失敗知識データベース整備事業」からの抜粋です。

関連URL③:http://www.sozogaku.com/fkd/hf/HD0000139.pdf


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