ヨイトマケの唄

  • 時代おくれ
  • 2018/2/04 22:02:48

 昨夜NHKで放送された「ヨイトマケの唄」、良かったです。いい番組だった。一言では言えないいろんな要素が詰まっていて、その一つ一つが私自身にとって考え方を深めるいい機会だったと感じました。

 主題はもちろん美輪明宏という存在そのものなのですが、長崎で産まれ10歳で被爆し、凄惨を極めた状況を幼い目で見てきた。その後あふれる才能を持って上京し、シャンソン歌手として成功を収めた。しかし、現在のLGBTに通じる発言でのカミングアウトからのドサ周りのキャバレー歌手時代。そこで見た底辺の生活と子どもたちの生き様。オリジナル曲「ヨイトマケの唄」が誕生する背景と爆発的ヒット、その後の放送禁止歌扱いという曲の不遇。それでも全国各地の労音のステージをこなす歌手生活。そして、その歌は再ヒットという形で世に出てくる。圧縮したように書いただけでも、凄い人生・凄い歌だと思います。

 私が過去ログで時々触れる内容とピッタリ符合するような気がしました。長崎原爆がそうであり、最低生活・貧困問題もそうであり、被差別問題もそうだし、放送禁止歌もそうだった。あまりにもピッタリきてしまってゾクッとした気がしました。

 中でも、美輪さんが筑豊地区のボタ山で遊ぶ子どもたちの写真(=土門拳の作品群)に魅かれたシーンが描かれていましたが、そうなんです、写真も登場してきました。モノクロの写真群が放つ強烈な印象があったんでしょうね。

 番組を見終わって、「自分の心に残る曲」というものを考えてみました。そしたら、最初に「ヨイトマケの唄」、次に赤い鳥の「竹田の子守唄」、3番目に岡林信康の「手紙」の3曲が浮かびました。もちろん、好きな曲はたくさんあります。でも、いつまでも「心に残り」、「心に響く」という意味ではこの3曲です。3曲とも共通項がありますね。これは、歌が持ってしまった、人の心のある部分をつかんで離さない普遍性にもつながるんだと思います。「たかが歌、されど歌」。日本に生まれて良かったと感じます。

 

 この曲は今ではいろんなアーティストが歌っていますが、蛭子能収さんが歌っているバージョンがあって、訥々と歌う蛭子さんがいい味してます。

関連URL:https://www.youtube.com/watch?v=yAdI4GV_Kkg


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