映画『特別な一日』・・・

  • area51
  • 2015/2/16 23:43:00

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ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのコンビといえば多数あるけどやっぱり『ひまわり』(1970)だろう。
監督ヴィットリオ・デ・シーカ、音楽ヘンリー・マンシーニという最強チームで作られた「ひまわり」では、戦争によって引き裂かれてしまうソフィア・ローレンのひたむきで一途な姿に見事に泣かされてしまう。

で、その7年後に同じコンビで作られた「特別な一日」は、というと。

ナチス・ドイツとの同盟を結んだムッソリーニ政権下のイタリア。
ヒトラーがローマにやってくるというので、国を挙げての歓迎セレモニーが行われる日。
夫と6人の子供たちの世話に追われて日々を過ごす主婦、アントニエッタ(ソフィア・ローレン)はその日の朝も家族全員を起こし、着替えをさせ、朝食を作り、歓迎式典に送り出し、独りアパートに残る。
食卓の後片付けや家族の洗濯物を拾い集めたりしながら、九官鳥に餌をあげようとして籠を開けたとき、つい誤って鳥が籠から逃げ、窓から飛び立ってしまう。鳥は真向いのアパートの窓枠まで飛んでしまった。
よく見るとその窓の住人の背が見える。
アントニエッタは鳥を捕まえようと、部屋を出て向かいの住人の部屋を訪ねる。
出てきた男、ガブリエーレ(マストロヤンニ)は不思議な雰囲気を漂わせた男だった・・・。

というわけで、ひょんな偶然から知り合った二人が一瞬で恋に落ちました、というわけじゃないのがこの映画のミソ。
もちろんロマンスはあるけれど。

1時間40分のこの映画は、アントニエッタが朝起きて家族を送り出し、ガブリエーレと出会い、いろいろありながら、夕方には家族が帰ってきて夕食を作り、夜更けに去っていくガブリエーレを窓から見送り、ベッドに入る、という一日の出来事だけを描いているのが面白い。

特別な一日。(現題も「A Special Day」となってますね)

この日を境に極めて平凡な主婦アントニエッタがどう変化していくのか。
おそらくガブリエーレと二度と会うことはないにしても。


おっ、と思ったのは、最後のガブリエーレが去るところを窓から見届けるアントニエッタの姿をカメラはアパートの外から捉えていて、そこからカメラはずーっと窓に寄ってゆき、窓から離れるアントニエッタを追いかけて窓から部屋の中まで入ってそのまま寝室に入るアントニエッタを映し続ける技法。これ、どうやったんだろう。クレーンでポータブルカメラで撮影しながら窓まで寄って行って、室内に控えたカメラマンが窓際でクレーンからそっとはずして受け取ったのかな。
あれ?っと思って巻き戻して見てしまった。確かにワンシーンなんだよね。
はるか以前にディズニーが「ピノキオ」の冒頭に用いたようなカメラワークで、実写でやれるんだと思ってちょっと感心。
でもよく考えたらキューブリックの「2001年宇宙の旅」とか1968年制作なんで、これくらいは簡単だったのかもしれない。

抱きすくめられたときのソフィア・ローレンの表情は、えも言えず艶っぽい。こんな表情ができる人は他にいないよね。普段はあんなにごつい顔なのに。

結論。
このコンビでなんでこんな映画を撮ったんだろう。
『ひまわり』と比較するのは酷だと思いました(~_~;)







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