映画/アルプス 天空の交響曲

  • area51
  • 2015/6/29 00:20:18

『アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)』

未だ、スイスにもオーストリアにも行ったことはない。
だがスイスに行ったことのある人でも、アルプスをこの角度から見られない。
シネフレックスカメラや実際に鷲?鷹?に装着したカメラで撮られたこの映画には固定カメラで捉えた映像は一切なく、僕たちはまさしく鳥になって浮遊し続けるのだから。

ある意味、学術的な作品で、厳密に言うと「映画」ではないのかもしれない。僕たちは(狭い日本に住む僕らだけでなく、自然豊かなデカいカントリーに住む人達であっても)ひたすら巨大な自然を見続けるだけだ。恋も憎しみも悲しみもなく、只々圧倒的な存在を知るだけだ。

小林聡美のナレーションは最初に言う。
「この巨大な山脈は7000万年前の大きな二つのプレートの衝突によって海底から隆起してできたもの」と。
「神が創りたもうた」ものではないと知りながら、人知が計り知ることができない圧倒的なチカラによって生まれたものに対して人は畏敬する。
山=神の信仰はそこから生まれたのかもしれないが、90分間鳥となってアルプスを見続けた後に僕が感じたのは、自然の美しさに眼を見張り、自然の一部であることを自覚するだけでいいのだ、ということだった。自然を守ろうなんて言うことさえも・・・おこがましい、と思った。

 
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